意見・提言

 私の趣味はスケートボードです。中学生の時からスケートボードを始め7年になります。
 日本でのスケートボードの普及率は未だ少ないですが、オリンピックの話題に上がるなどして、実際スケートボードを始めたという子供達も私の周りにたくさんいます。
 私はスケートボードをより普及させるためには、もっとスケートパークを設置し、より良い環境で練習が出来るようにする必要があると考えています。
 大抵の練習場所は道路や公園です。そういった場所でスケートボードをしていると注意されることもあります。注意される心配がなく、のびのびと滑れる場所が必要です。
 スケートボードはとてもストイックなスボーツです。野球やサッカーといった一般的なスポーツに比べ、上達するのが難しく、努力を必要とするスポーツです。
 近頃は公園で遊んでいる子供達を見ると、ほとんどが携帯ゲーム機で遊んでいて、サッカーやキャッチボールをしている場面はあまり見かけなくなりました。
 私は、子供達にスケートボードに限らず様々なスポーツ、運動をしてもらいたいと考えています。
 もし上里町にスケートパークを設置すれば、スケートボードをしている姿を見て「かっこいい」「僕もやってみたい」という子供達が出てきます。そういった子供を一人でも増すのが私の願いです。
 具体的な設置としては、コンクリートで大規模工事をしたりする必要はなく、深谷市にある仙元山スケートパーク程度の設備でよいと考えます。平面に簡易的な物を設置するだけなら費用も抑えられます。
 重要なのは誰にも注意されることなく滑れる環境です。ご検討のほどよろしくお願いします。

返事

 近年、日本におけるスポーツ文化は多様化し、新しいジャンルである「ストリートスポーツ」の中でも特にスケートボードは、若い世代を中心に愛好者数が増えているといわれています。
 こうしたなか、上里町に深谷市の仙元山スケートパーク程度のスケートパークを設置してもらいたいとのご意見ですが、町として検討した内容について、申し上げます。
 はじめに、どこに設置したらよいかという点です。住宅地の周辺では練習時の音等により周囲の住民に迷惑がかかることから、安心して練習できる郊外の公園などに設置することになります。
 次に施設の安全面の確保についてですが、スケートボードは不安定なボードの上に乗って行うスポーツですので転倒などにより怪我をすることが考えられます。公園内での事故の責任や対応等について慎重に検討する必要があります。
 次に費用についてですが、深谷市の規模で建設するには相当の費用が必要となり、その後のメンテナンスを含んだ維持管理費を考えなくてはなりません。素材をコンクリートで作るか、鉄で作るか、木で作るかなどの検討も必要です。
 続いて、利用者の数についてですが、せっかく作っても利用者が少ないと町民から受け入れてもらえないので、要望する愛好者数は重要であるといえます。
 公共で設置するには「将来的なニーズはどうか」、「スポーツ文化の発展についてはどうか」、「青少年の健全な育成に寄与するか」などを総合的に判断する必要があります。以上のことから、すぐにスケートパークを設置することは難しいものと思われますが、これからのスケートボードの普及など動向を見ながら設置について検討して参りたいと思います。