ここ数年、豪雨災害は激甚化、頻発化しています。特に、令和2年7月豪雨は、7月3日から31日にかけて熊本県を
中心に九州や中部地方(長野・岐阜)など日本各地で被害が発生した集中豪雨でした。
 熊本県を流れる球磨川水系は13か所で氾濫・決壊し、約千ヘクタールが浸水しました。
 最近、天気予報で「線状降水帯」という言葉をよく耳にしますが、令和2年7月豪雨の際には、九州地方だけで13事例の線状降水帯が発生していたようです。広い範囲でこれまでに経験のない雨量が、10時間以上もの間、降り続いていたことがわかっています。
 大雨から身を守るためには、まず、危険な場所に近づかないこと。大雨になると、中小河川でも激流になって、多くの方が命を落とす危険な川になります。また、必要な情報を集め、想像力を働かせる習慣を身につけることが大事です。例えば、近隣に河川があれば、溢れた時にどう逃げるかをイメージし、ハザードマップで避難場所や避難経路を確認しておくこと。事前に避難時の行動を検討する時間を作り、自分の目で現地を確認しておくことが大切です。