水道事業実施体制

組織及び職員体制   主な業務 

上下水道課
           

業務係
  1. 収入の確認及び支出に関すること
  2. 予算・決算に関すること
  3. 工事、修繕、物品購入等の契約に関すること
  4. 資産の管理に関すること
  5. 水道料金等収納金の納入通知書の発行並びに徴収に関すること
  6. 水道使用者の諸届の受理並びに処理に関すること
水道施設係
  1. 水道工事の設計・施工及び諸手続並びに指導監督に関すること
  2. 水道施設等の工事施工及び改良工事に関すること
  3. 水道施設、工作物、付帯設備等の保安及び管理並びに修繕に関すること
  4. 取水及び給配水に関すること
  5. 原水及び浄水の水質検査並びに水質管理に関すること
  6. 漏水に関すること

上里町の水道

概要

 上里町は、神流川扇状地、本庄台地、沖積低地の三区の地形上に立地し、東西6km南北5.5kmのやや菱形を成し、海抜最高85m最低52m、首都圏から85kmに位置しており、菱形の本町を囲むように神流川と烏川が接しています。
 古来、浅層の水質良好で豊かな地下水に恵まれ、つるべ井戸からの取水で生活していました。

経緯

 地下水は昭和40年頃から低下しはじめ、浅井戸からの取水が困難となり、人口密度の高い集落から組合営の簡易水道が、昭和41年から昭和 44年にかけて14ヶ所創設され、人口密度が低く管路延長の長い地域には、北部、西部、南部の3カ所に町営水道が昭和44年に創設されました。

現状

 近年、周辺都市への住宅供給地としての地域機能がますます高まり、人口もハイペースで増加し、町営、組合営とも水の需給の不均衡等適正な 維持管理運営に問題が生じてきました。その解決策として、町営と組合営を統合し新たに浄水場を築造して町の全域に給水し、水源の安定確保と施設の整備を行 い、維持管理体制及び水質の安全性を確立することを目的とした「上里町統合簡易水道事業」が昭和63年から6カ年計画で実施されました。計画給水人口は、 28,000人、1日最大給水量14,000m3規模の施設能力で、平成6年3月に完成しました。
その後、平成8年度に全ての簡易水道は統合され、これらを踏まえ、今後の水需要の増加と都市化・県営水道の受水等に併せ対処するため、給水および配水施設 の増設と配水管の整備を目的に第一次拡張事業として、平成8年3月に変更認可を受け、計画給水人口34,100人、計画1日最大給水量19,800m3の 規模で平成11年2月に完成し、現在に至っています。

水質の特性

 上里町の主な水源は地下水(深井戸)で、良質なため浄水処理は塩素消毒のみで水質基準を十分満足しており、安全で良質な水道水を供給しております。
現在、5本の水源(深井戸)より取水しておりますが、水質検査の結果からは特に水質が悪化した兆候は認められておらず、水質基準値を超えて飲用不適になったことはありません。

 しかし、硬度ならびに蒸発残留物の数値が高いため次のような障害があります。

  • 洗濯時に石鹸の泡立ちを悪くし洗浄力を低下させる。
  • 蛇口やヤカン、湯沸し器などへ白いものができる。
  • 氷を作ったとき、氷の中央部が白く不透明になる。
  • 氷が解けた後に、コップに白いものが残る。

 なお、白いものはミネラル分ですので安全性に問題ありません。

 ヤカンは、使用後、完全に水をふき取っておかないと、水分の蒸発後、白いはん点ができます。これが繰り返されて、幾分厚みのある白い付着物になります。また、空炊きしたときや、水のつぎ足しの繰り返しでこの現象が促進されます。

 また、硬度は水の味に影響を与え、硬度の高い水は口に残るような味がし、硬度の低すぎる水は淡白でコクのない味がいたします。おいしい水の条件としては、硬度10~100mg/Lくらい、中でも50mg/L前後が多くの人に好まれるといわれています。

  • 軟水      0~60mg/L
  • 中程度の軟水  60~120mg/L
  • 硬水      120~180mg/L
  • 非常な硬水   180mg/L以上

 ※上里町内における「硬度」の数値につきましてはこちら(水質検査結果内「基:39」カルシウム、マグネシウム等(硬度)」)を参照してください。 

(1)給水状況
〔1〕給水区域
大字大御堂、大字嘉美の一部を除く上里町全域 28.88km 2
(大字大御堂、大字嘉美の一部とは児玉工業団地)
〔2〕給水人口
令和元年度末    30,846人
計画給水人口    34,100人
〔3〕一日平均配水量
令和元年度末   12,153m 3/日
〔4〕一日最大配水量
令和元年度末     13,431m 3/日
計画最大配水量  19,800m 3/日

水道施設耐震化について

災害に強い水道施設の耐震化を進めています

 平成23年10月3日に「水道法施行規則の一部を改正する省令」が公布され、水道事業者が水道の需要者に対して、水道施設の耐震性能及び耐震性の向上に関する取組等の状況を毎年一回以上、情報提供することが義務づけられました。
この改正に伴い、上里町における取組についてお知らせします。
水道施設は、町民生活や町機能にかかせないライフラインであり、地震などの災害時においても給水機能が確保され、断水による社会経済や町民生活への影響を最小限にとどめることが重要です。

上里町では、安全な水を安定して供給するために、管の取替や地震災害に対する耐震化などの施設整備を進めています。

配水施設の耐震化について

 配水施設は水道水を供給するための重要な施設であり、地震などの災害時においても緊急給水を確保できるよう整備することが必要です。
 そのため上里町では、町内2箇所ある浄水場の配水施設について耐震診断を行い耐震性能を把握し、計画的な耐震化を進めていきます。

※配水施設とは・・・
水道使用量は一日の中でも時間帯によって違い、また季節によっても変わってきます。配水施設は配水池で水道水を貯め、配水ポンプで加圧して送水する施設で、水道使用量が多くなる時間帯でも、安定して水を供給するための施設です。

地震に強い水道管への取り替え

 町内の道路に埋設されている水道管は、約225キロメートルになります。
 これらの水道管の中には地震による強い振動や地盤沈下などにより継手部分が抜けたりして漏水の恐れがあります。
 このため、上里町では古くなった水道管の中でも耐震性が劣る石綿セメント管を耐震管(水道配水用ポリエチレン管)に替える更新事業を平成20年度から平成29年度までの10カ年をかけて全ての石綿セメント管を更新することを目標としてきました。引き続き、老朽管更新事業計画に基づき、耐震管への布設替えを進めていきます。

※耐震管とは・・・ 
管と管を繋ぐ継手部分に伸縮性や離脱を防止する機能を有しており、地震や地盤沈下などによる地盤変化に対応できる構造で、ダクタイル鋳鉄管、溶接継手を有する鋼管・ステンレス管及び水道配水用ポリエチレン管(高密度・熱融着継手)を言います。
なお、上里町では口径75mm~150mmの管について配水用ポリエチレン管を採用しています。

石綿セメント管の残存状況は下表のとおりです。

 
石綿管延長(m)
水道管延長(m)
割合(%)
平成20年度
11,388 213,044 5.3%
平成21年度
9,473 214,358 4.4%
平成22年度
7,677 215,021 3.5%
平成23年度
6,191 217,233 2.8%
平成24年度
4,118 218,926 1.8%
平成25年度
3,833 221,825 1.7%
平成26年度
3,713 221,987 1.6%
平成27年度
3,442 223,250 1.5%
平成28年度  2,555  224,982  1.1%
平成29年度  1,266  225,326  0.5%

石綿セメント管更新事業(実績報告)

老朽管更新事業計画

上里町老朽管更新事業計画(概要版)

災害時の対応

 上里町では災害に備え、給水袋・ポリ容器・給水タンクを用意しています。
災害発生時には避難所を拠点給水箇所とし給水活動を行います。
*避難場所は以下のリンクを参照してください。
http://www.town.kamisato.saitama.jp/1639.htm

          給水車              給水袋(容量6リットル)    防災フェスティバル参加風景