【事例1】

 セラミックヒーターを延長コードにつないで使用していた。延長コードへの差込口が熱で溶け発火した跡があった。

【事例2】

 古いオイルヒーターのスイッチを入れたまま外出し、帰宅後に黒煙が出ていることに気付いた。本体一部が溶け、床は焦げていた。

【事例3】

オイルヒーターが、使用中はコンセントの差込口が熱くなり、電源を切った後には本体から変な音が聞こえてきて心配になる。

 

 冬季になると、多くの家庭でストーブが活躍します。しかし、使用には注意が必要です。消防庁の集計によれば令和3年中の発火源別死者数の内訳では、たばこに次いでストーブが2位でした。更にストーブの種別に着目すると、灯油ストーブと電気ストーブ類が約半数ずつの割合でした。実際に裸火を扱う灯油ストーブと違い、電気ストーブ類は事故につながりにくいと考えがちですが、誤った使用方法により火災を引き起こす可能性があります。

電気ストーブ類とは、オイルヒーター、セラミックヒーター、ハロゲンヒーター等を含みます。

【誤使用による事故を防止するための消費者へのアドバイス】

  1. 正しい使用方法と安全対策を知る:現在、様々な種類の電気ストーブが販売されています。種類によっても安全対策は異なる場合があるので、製品の取扱説明書をよく読み、正しく使用してください。
  2. 設置場所に注意する:ストーブは平らで安定した場所に設置し、周囲に布団やカーテンなどの可燃物がないことを確認してください。
  3. 延長コードは使わない:多くの電気ストーブは消費電力が大きく高温になる危険性があるため延長コードの使用が禁止されています。延長コードは使用せず直接コンセントに差し込み使用しましょう。
  4. こまめに電源を切る:外出時や部屋から離れる場合は必ず電源を切りましょう。長期間使用しない時は、電源プラグをコンセントから抜いてください。
  5. 定期的な点検と清掃:取扱説明書をよく読み、定期的に点検と清掃をしましょう。音や、臭いなどの異常があればすぐにメーカーや販売店に相談しましょう。

困った時には、お近くの消費生活センター等にご相談ください。

消費生活センター等へのお電話は、消費者ホットライン「188」へお掛けください。

(くらしの110番2023年11月)