8020運動ということばをご存じですか?

これは80歳まで20本以上の歯を保とうという運動です。20本の歯があれば食生活に満足できるというところから、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」という願いが込められています。また、上里町では、毎年8020運動よい歯のコンクール表彰を行っており、令和元年度には25名が表彰されました。

いま、ご自身に何本の歯があるか、数えてみたことはありますか?

一般的に永久歯は28本、親知らずのある方は加えて4本の歯が生えています。

このように聞くと、「なんだ!8本も抜けて大丈夫なのか!」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、50歳以上の方でも平均2本の歯を喪失していると言われています。

年代別平均喪失歯数グラフ

対策しないでいると、すぐに20本を下回ってしまいます。

気が付いた今からの対策が、とっても大切です!

歯を失う原因とは?

では、歯を失う原因とは何なのでしょうか?

2大原因は「むし歯」と「歯周病」といわれています。

歯の喪失原因(厚生労働省ホームページ e-ヘルスネット)

喪失の原因第2位 29.2%に当たる「むし歯」

どの世代の方もなじみが深く、歯が痛くなって慌てて歯科医院に受診するという経験がある方も多いのではないでしょうか。

痛くなってから歯科医院を受診すると、すでにむし歯は進行しており、歯を削ることになったり、最悪の場合は抜歯しなければならなくなってしまいます。

喪失の原因第1位 37.1%に当たる「歯周病」

歯を支えている歯ぐきや骨に炎症が生じて、壊されていく病気です。進行してしまうと、歯ぐきが歯を支えられなくなり、突然ポロリと歯が抜け落ちてしまいます。

簡易的に歯周病のチェックが出来ますので、ぜひチェックをしてみてください。

歯周病セルフチェックリスト

 「わたしはまだ大丈夫」と思う方もいらっしゃるかもしれません。40歳以上の方の80%以上が歯周病を罹患しており、年齢を重ねるとともに罹患率も増えていきますので、決して他人事ではありません。

歯周疾患の有病状況(厚生労働省ホームページ e-ヘルスネット)

※歯肉出血のある方、歯周ポケット4mm以上の方を合わせて歯周病としています。

ぜひこの機会に、歯がなくなってしまった自分を想像してみてください。

上手にお話しするのも、若々しさを保つのも、おいしいものを食べるのも…

やはり歯が大切になります。。

入れ歯を使えば、見た目は改善しますが、ご飯をおいしく楽しく食べることが出来るのは、ご自分の歯以上のものはありません。

歯を失わないためには

大事な歯を守るためには、やはり「正しいセルフケア」と「定期的なメンテナンス」です。

正しいセルフケア

欠かせないのは、やはり毎日の歯磨きです。

1~2本の歯をこまめに全方向から磨く必要があります。

歯と歯の隙間は、歯ブラシではなかなか届かないので、フロス等を使って清潔に保つ必要があります。

上里町では、歯ブラシ以外の用具を使っていらっしゃる方は42.1%とまだまだ利用されていない方が多いという印象です。(平成27年度 上里町健康づくり推進総合計画より)

いくら自分で正しいと思って磨いていても、それが正しいかどうかは歯の状態を見なければわかりません。

定期的なメンテナンス

そこで大切なのが、「定期的なメンテナンス」になります。

定期的に歯科医院に通うことで、どこの磨き残しが多いのか、今のお口の状態は健康なのか、プロフェッショナルが確認してくれます。磨き残しが多いようならブラッシングの仕方を教えてくれますし、お口が健康でなければ適切な処置・助言をもらうことが出来ます。

上里町では、町民の方の3人に1人が1年に1回以上歯科医院に通って、定期的なメンテナンスをしている状況です。(平成27年度 上里町健康づくり推進総合計画より)


むし歯や歯周病になる前に、また虫歯や歯周病が今以上に進行してしまう前に、という「症状が出る前のメンテナンス」を大切にすることが、健康な歯を保つ一番の近道になると思います。

ぜひ、定期的な歯科医院の受診をお願いします。

また、上里町では4080歳の5歳刻みの年齢の方は

無料で「歯周疾患検診」を受けることが出来ます。

指定の医療機関に予約して、健康保険証を持っていくだけです。

さらに、80歳の方は歯科医院を受診していただくことで、20本の歯がある方には8020表彰に歯科医師が推薦してくれます。

歯周疾患検診(上里町ホームページ)

ぜひ、このお得な機会に、プロのチェックを受けてみて下さい。