からだ改革塾2024
からだ改革塾2024報告会
令和7年2月27日(木)開催
上里町と包括的連携協定を締結している日本女子体育大学、健康スポーツ科学科、古泉佳代教授が「からだ改革塾2024報告会」として、令和6年度実施した「からだ改革塾」の総まとめを報告してくださり、男女共同参画推進センターにおいて、47名の方が参加しました。
からだ改革塾は、今回の講座を含め7回開催しましたが、内6回は、日本女子体育大学の協力を得て実施しました。どの講座も参加者は70歳代が多く、60歳代、80歳代の方となっていました。
脳トレ講座は、声を出しながら手足を動かすデュアルタスク運動を行いましたが、グループ毎に発表した映像を見せていただきました。脳トレ講座に参加した方は、客観的に自身の映像が見れて楽しそうでした。
ウォーキング講座では、「散歩」と「ウォーキング」は速度が違う、と基本は「リズミカル&リラックスで歩く」ことが大切と復習しました。
筋トレ講座では、原理・原則に基づいて行うことが重要で、鍛えたい部位を意識し、徐々に負荷を高めていくことの重要性を再認識しました。
日本女子体育大学の研究の一環として体力測定も実施し、詳細については、今後大学より発表がありますが、現時点での分析結果として、平均値より良くなかったことがわかりました。体力測定に参加した方は、ある程度体力に自信がある方と思っていたので意外な結果でした。詳細の結果がでましたら、皆さまにも報告し、今後の事業に活かしていきたいと思います。
古泉教授からは、「みため(BMI)」と「なかみ(体脂肪率)」について詳しい講話をしていただき、参考になった方が多かったようです。BMI(体格指数)の目標値は、総死亡率の低い範囲としていますが、50才~64才までの目標値は20.0~24.9で、65才以上は21.5~24.9となっています。なぜ、年齢が高くなるとBMIの下限が高くなるかというと、ある程度からだが大きくないと、筋肉もなく、元気に動けなくなり、ロコモティブシンドロームやフレイルになってしまうおそれがあるからです。
また、BMIが小さく体脂肪率が低いことは、筋肉量が低いことになります。基準値内がいいですが、各メーカーの器具や計測時間により、体脂肪率は変動するので、いつも同じ時間帯で計測し「肥満気味の方は、食事量を減らさず、運動量を増やす」、「体重の少ない方は、運動量はそのまま、食事量を増やす」ことが鍵となっています。
これらのことから、運動をただやるだけでなく、「意識して運動すること」、「目的を持った運動」、「食事量の増加(BMI24.9上限)」、「継続は力なり」などあらためて認識できました。
休憩をはさみ、グループで「体力を増加するために、今やっているトレーニング・ウォーキング・ストレッチ等に何かを加えるとしたら、どんなことができるか」というテーマで話し合ってもらい、発表していただきました。
話し合いは盛り上がり、発表した内容も様々でしたが「~に意識して~する」という方が多く、これからは、今やっている運動に少し目的意識を持って実践していけそうでした。
古泉教授から補足として、朝食前の運動は体脂肪の燃焼には良いが、肥満解消でなければ食後の運動がよいこと、筋トレは、動いている筋肉の部位をさわるだけでも意識につながる、というお話がありました。
からだ改革塾では、自分で目標を記入し1か月間記録ができる「プチチャレンジ記録用紙」を日本女子体育大学と協力し、作成しているところです。令和7年度には皆さまに活用していただける予定ですので、お楽しみに!

