現在、上里町では、昭和40年代から50年代の高度経済成長期を中心に整備された公共施設の老朽化が進行しており、施設の維持・更新等の対策が喫緊の課題となっています。

 しかしながら、人口減少・少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により、歳入の根幹である税収の減少や社会保障費の増大など、財政状況はますます厳しくなることが見込まれており、現在町が保有している公共施設の量・質を維持し続けることは困難な状況です。

 上里町では、将来の世代に安心・安全な公共施設を引き継ぐ為、限られた財源の中で、計画的に公共施設の統廃合を含めた維持・更新等を行うため、公共施設の適正管理を推進する「公共施設マネジメント」の取組を推進しています。

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公共施設等総合管理計画

 上里町では、約70施設(建物数)、延床面積にして約7.4万平方メートルもの公共施設を保有しています。(※平成29年3月末現在)

 その多くが昭和40年代から昭和50年代の高度経済成長期に建築されており、そのほとんどの施設において老朽化が進行しています。これら多くの公共施設の構造でもある「鉄骨鉄筋コンクリート造(RC)」の建物の場合、建築から概ね50年から60年で建替えを行う必要があります。

 町が保有する公共施設の維持管理(建替えを含む)に要する費用について、将来負担の推計を行ったところ、今後40年間で312.1億円もの維持管理費が必要であることが明らかになり、年平均額でも毎年7.8億円となることが分かりました。

 一方で、財源が減少する中で上里町が公共施設の維持管理に充てられる財源は年間6.17億円。

 毎年、約1.6億円(約20%)の財源が不足することが明らかになりました。

 

 

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 平成29年3月、町では、この試算結果を受け、公共施設等の全体を把握し、長期的視点に立って公共施設等の総合的かつ計画的な管理を行うための基本方針となる計画として「上里町公共施設等総合管理計画」を策定しました。

令和3年8月改訂版

 令和3年8月、総務省の「公共施設等総合管理計画の策定にあたっての指針」(平成30年2月27日付け総財務第28号通知)を受け、改訂を行いました。

【主な改訂内容】

・本計画の位置づけイメージに策定済み計画を追記(2ページ)

・有形固定資産減価償却率の推移について追記(8ページ)

・ユニバーサルデザイン化の推進方針の追加(15ページ)

・対策を反映した場合の見込み及び対策による効果額(公共施設再配置・維持保全計画における対策効果額)を追記(15ページ)

・元号の修正(平成→令和)

 

令和5年3月改訂版

 「公共施設等総合管理計画の策定等に関する指針」(令和4年4月1日付け総財務第43号)に脱炭素の推進方針が追記されたことに基づく改訂を行いました。

 

 上里町公共施設等総合管理計画(令和5年3月改訂)(PDF:2516KB)

 

 

※上里町の公共施設マネジメントに関わる策定済みの計画は、こちらもご覧ください。

公共施設再配置・維持保全計画(個別施設計画)

 現在、町の公共施設の多くが建築から30年以上経過し、深刻な老朽化が進んでおり、今後は多くの施設で改修や建替えなどの対応が必要になってきます。一方で少子高齢化や人口減少の加速により、今後の町の財政状況は一層厳しくなると予測されます。

 町では、これらの課題に対応するため、平成28年度に公共施設の管理に関する基本的な考え方と施設総量の削減目標などを示した「上里町公共施設等総合管理計画」を策定し、公共施設の再配置とそれに併せた行政サービスの維持・向上について、住民アンケートやワークショップなどを行いながら検討を行ってまいりました。

 このたび、限られた財源の中で、老朽化が進む公共施設の改修や建替えなどを計画的に実施するための対策内容、対策時期、対策費用等を明らかにした「上里町公共施設再配置・維持保全計画」を策定しました。

 健全な行財政運営の推進を図るとともに、「町民が利用しやすく、利用したくなる新たな交流空間」を創出することで、世代間・利用者間交流の増進による地域コミュニティの活性化や行政サービス機能の向上に努めていきます。

 

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「公共施設再配置・維持保全計画」とは  将来的な公共施設の機能の適正配置を含め、計画期間(2020~2029年度まで)の間に各施設ごとに実施する対策内容(統廃合、複合・集約化等)、対策費用などを明らかにするとともに、財政状況に合わせた対策の実施時期の明確化を行う計画です。「個別施設計画」とも言います。

 

 計画の策定にあたっては、パブリックコメントを実施し、広く町民のご意見をいただくとともに、上里町行政改革推進委員会へ諮問を行い、同委員会より答申を受けました。(※パブリックコメントでいただいたご意見とそれに対する町の考え方についてはこちらをご覧ください。)

 

行革会長と町長

右:山下博一町長、左:坂本喜久夫行政改革推進委員会会長(令和2年3月24日)

 

答申と諮問

【参考】行政改革推進委員会設置条例

 

(仮称)上里町保健センター等複合施設整備事業

 

 少子高齢化の進展に伴い、人口減少や社会保障関係経費の増加が見込まれています。そんな中、町では更新時期を迎える公共施設への対策として、施設を複合集約化し、サービス水準を維持しながら利便性を向上させ、施設運営の効率化と行財政運営の健全化を目指しています。

 「健康増進」「母子保健」「地域福祉」「高齢者等の元気づくりを支援する拠点」の機能を集約し、効率的な施設管理・運営を実施し、人を健康、地域を元気にできる施設を目指し、(仮)上里町保健センター等複合施設の整備を検討しています。

 公共施設再配置・維持保全計画において、令和3年度から令和5年度を計画期間として、複合化建替えを行うこととしていましたが、候補地の選定を慎重に行ったこと及び計画策定時には想定していなかった国庫補助金の活用により、建替え期間を約2年後ろ倒し、令和7年度早期の共用開始を目指し、進めていきます。公共施設再配置・維持保全計画に位置付けている施設対策事業は、当該計画期間(10年間)に実施することで財政負担の平準化に努めていく予定であるため、複合化建替え時期の遅延による他施設対策への影響はありません。

 

(仮称)上里町保健センター等複合施設整基本構想【令和4年11月】

 

 施設整備を進めるにあたって、目指すべき施設像を明らかにするとともに、施設整備の基本的な考え方を示すものとして基本構想を策定しました。

 

 保健センター等複合施設基本構想【令和4年11月】(PDF:2280KB)

 

(仮称)上里町保健センター等複合施設基本構想の修正について【令和5年4月】

 

 保健センター及び老人福祉センターかみさと荘の延床面積が誤っていたため、修正しました。

 

 ●修正箇所

施 設 名  変更前   変更後    該当頁  
  保健センター   554平方メートル 602平方メートル 3、8
  老人福祉センターかみさと荘   564平方メートル 572平方メートル  4、8 

 

 保健センター等複合施設基本構想【令和5年4月修正】(PDF:2182KB)