最近、猫に関する相談が多数寄せられています。これらの相談の多くは、近隣住民に対する気配りを欠いた飼い方や、飼い主のいない猫への接し方に原因があるようです。人と動物がともに暮らしてゆくために、また猫嫌いの人を増やさないために、マナーを守り、みんなで猫のトラブルを減らしましょう。
 猫の適正な飼育は、猫自身の健康・安全を確保することにもなります。

人と猫が共生するために【PDF:197KB】

こんな苦情が

  • 公園の砂場、庭や畑に糞尿をして汚す。
  • さかりの鳴き声がうるさい。
  • 子猫が捨てられてこまる。
  • 飼い主のいない猫がむやみに増えている。

(無責任なエサやりではかわいそうな猫を増やしてしまうことになります)

猫を飼うときは

 猫を飼いはじめるきっかけは、捨て猫を拾ってくる、生まれた子猫をもらってくることが多いようですが、猫を一生(10年以上)にわたって飼い続けることは大変なことです。飼いはじめる前に次のことも考えましょう。

  • 猫は家族の一員です。家族全員が賛成していますか?
  • 毎日の食事だけでなく、病気をしたときの治療費などのお金もかかります。

※『捨てないで!』
猫を捨てることは犯罪です。動物愛護法により罰せられます。途中で飼えなくなったり、子猫が生まれても飼えないときには、新しい飼い主をみつけましょう。

適切な飼い方

【1】室内飼い
 猫を屋外で飼うことは、近隣への迷惑だけでなく交通事故、感染症、猫同士のけんかなど危険がいっぱいです。猫は、できるだけ室内で飼いましょう。

【2】トイレのしつけ
 猫の糞・尿は大変臭うので、外で自由にさせておくと、近所の庭等に入り込んで用を足し、よその人が非常に迷惑します。家の中にトイレを用意して使わせるようにしましょう。
 臭いを嗅いで回ったりして、場所を探している様子を見たら、すぐに用意したトイレに連れて行くようにします。
 これを2~3回繰り返すと、次からはそこでするようになります。

【3】身元表示
 毎年多くの猫が迷子になっています。そのうちの多くは飼い主が見つからないままになっています。
 万一の場合に備えて首輪・名札・マイクロチップなどにより飼い主がわかるようにしておくことは、飼い主の責務です。

【4】不妊去勢手術
 猫が無制限に繁殖して飼えなくなって捨てるなど、かわいそうな猫を増やさないためにも、不妊・去勢手術を行いましょう。不妊去勢手術をすると、発情期に異様な声で夜通し鳴く・オスが集まって大げんかする・遠出をして戻らないということも減ってきます。
 猫は自分で繁殖コントロールすることはできません。彼らの幸せのために実行できるのは飼い主のあなただけです。

猫が寄りついて困っている場合

 猫が庭や畑に入り込み糞や尿をするのは周辺のどの場所よりも、猫にとって、とても快適な場所だからです。猫にとって快適な場所とは、「探し歩かなくても、餌が簡単にもらえる」「人の出入りの少ない静かで安全な場所である」「やわらかい土や砂、芝生等があり、気持ちよく排便できる」などの条件が整っている場所です。

 猫をどうしても寄せ付けたくない場合には

  • 木酢液や竹酢液をうすめて散布する。
  • ミカン等のかんきつ類の皮をまく。
  • 市販の忌避剤を使用する。
  • 水を多めにまく。

 効果が得られるとは限りませんが、以上のような方法を何度も繰り返し試してみてください。くわしくは、埼玉県動物指導センターのホームページ中の「猫が庭などに入らない方法」を参考にして下さい。

問合せ先・担当

くらし安全課生活環境係 TEL:0495-35-1226(直通)

猫に関する相談は

  埼玉県動物指導センター(熊谷市坂井123) TEL:048-536-2465
http://www.pref.saitama.lg.jp/soshiki/b0716/