意見・提言

 昨年「子どもたちの給食を有機食材にする全国集会」が開催され、動き出している市町村もあるようです。千葉県いすみ市は2017年から給食の白米を有機栽培米でまかなっているそうです。
 子どものアレルギーやアトピーが増え、6.5%の子が発達障害児だそうです。その原因として毎日の食事は大きく関わっていると思われます。
 給食を有機食材にして、子どもたちに安全なものを食べてほしいと思います。大人もガンや不妊症が増えています。まずは給食を見直すことで親の意識も変わり、将来的には医療費の削減にも繋がるのではないでしょうか。
 また、愛媛県今治市では、「食と農のまちづくり条例」があり、遺伝子組み換え作物を栽培するには、申請し、許可を得なければならず、違反した場合は罰則があるそうです。
 上里町も農家さんを守るため、条例を作って頂けないでしょうか。

返事

 町内小中学校の給食は、昭和43年1月から本庄上里学校給食組合(給食センター)において提供が開始されました。
 本庄上里学校給食組合では、「食を通して子供たちの心身の健全な育成を図る」という基本理念のもと、安全・安心でおいしい給食の提供に努めております。
 食材については、埼玉ひびきの農業協同組合や地元生産者等と連携して新鮮でおいしく安全な地場産物を収穫時期に合わせて出来る限り使用しております。現在は、地元の有機栽培で生産された大豆を原料に作られた味噌を調味料として使用しています。
 ご提案の有機食材につきましては、通常栽培のものと比較して多少価格が高いため給食費への影響が考えられること、また大きさや形状が揃っている有機食材を大量かつ安定的に調達しなくてはならないこと等、有機食材を導入するには様々な課題もありますが、安全・安心でおいしい給食の提供を行うという観点から有機食材の導入については今後も、調査・研究してまいりたいと考えております。
 今治市の「食と農のまちづくり条例」についても情報提供に感謝申し上げます。農業は、経営の自由度が高く、その多様性が認められた事業ではありますが、人の口に入る農畜産物には、その安全性が最優先であることは言うまでもありません。上里町においても、環境にやさしい農業の推進のため、町内の畜産堆肥の利用助成など、有機農業に取り組む農業者への支援を行っております。また、アグリパーク上里を中心に、町内では盛んに野菜や卵などの直売が行われています。身近な生産者の野菜等を選べることも、町民の安心につながるものと考えております。
 安全な食材が食卓に届くよう、今後も、環境にやさしい農業や地産地消などの農業政策を推進してまいります。