死亡した野鳥は素手で触らないでください
野鳥はエサの不足や冬の寒さ、外敵の攻撃を受けた傷の悪化や病気、壁や電線にぶつかるなどの理由で死亡することがあります。
死亡した野鳥はさまざまなウイルス、細菌、寄生虫などを保有している場合があり、素手で触ると感染症等の危険があります。
ご自宅の敷地内(民地)などで鳥が死亡している場合には、一般の可燃ごみとして処理してください。処理を行う際は、感染予防(マスク・ビニール手袋等の装着)を行い、ビニール袋に密封して指定のゴミ袋へ入れてください。処理後はせっけんによる手洗いとうがいを行ってください。最後に、死体のあった場所に熱湯をかけておいてください。
原因不明で同一箇所で大量の野鳥が死んでいる、タカ類などの猛禽類や白鳥・ガン・カモ類が一定数以上死んでいる、などの野鳥の異常を発見した場合は、死体を回収して鳥インフルエンザの検査を実施する場合がありますので、埼玉県北部環境管理事務所に相談してください。
「埼玉県北部環境管理事務所」(埼玉県北部環境管理事務所ホームページ)
電話:048-523-2800
鳥インフルエンザについて
冬季は全国的に鳥インフルエンザが流行し、家畜等に伝染する被害が発生しやすくなります。
鳥インフルエンザウイルスはカモ、アヒルなどの水鳥を中心とした多くの鳥類に感染します。感染した野生の水鳥は、その腸管や気道でウイルスが増殖しますが、通常は無症状です。そして、糞や唾液からウイルスを放出します。感染した水鳥の糞や唾液に含まれるウイルスが水中に放出され、水を介して他の水鳥へ感染が広がります。
また、タカやフクロウなどの猛きん類は、感染した野鳥を捕食することによりウイルスに感染すると考えられています。
人への感染については、感染した鳥との濃密な接触などの特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。
死亡野鳥の鳥インフルエンザに対する心配や対処方法の説明が埼玉県みどり自然課のホームページに記載されていますので参考にしてください。
「野鳥における鳥インフルエンザについて」(埼玉県みどり自然課ホームページ)
野鳥との接し方について
日常生活において野鳥など野生動物の排泄物等に触れた後には、手洗いとうがいをしてください。
野鳥の糞が靴の裏や車両に付くことにより、鳥インフルエンザウイルスが他の地域へ運ばれるおそれがありますので、野鳥に近づきすぎないようにしてください。特に、靴で糞を踏まないよう十分注意して、必要に応じて消毒を行ってください。
不必要に野鳥を追い立てたり、つかまえようとするのは避けてください。
ペット(愛玩用)の鳥について
感染の第一段階とされる鳥から人への感染を防ぐためには、まず、飼い鳥(愛玩鳥)が鳥インフルエンザに感染することを防ぐ必要があります。まん延を防止するために、次のような感染予防対策が有効です。
- 野鳥等と接触させない…網目が2cm角以下の金網や防鳥ネットを張り隙間を塞ぐ。
- 日常の飼育管理の徹底…餌や水は衛生的なものを与え、散乱しないよう小屋の中心に置く。飼育小屋等を清潔に保つ。世話をした後は手洗い・うがいをする。
- ウイルスを持ち込まない…世話をする前に手などを消毒する。