意見・提言
7月初旬の蒸し暑い日、低学年の児童が両手に荷物をたくさん持ち、真っ赤な顔をしてフラフラになりながら1人で下校している姿を見かけました。心配で声をかけたのですが「大丈夫」と言われ手助けはできなかったのですが、その後も道路脇の日陰で座り込み、休憩しながら頑張って下校していました。
その児童は、ネッククーラーなどの冷却グッズは身につけていなかったのですが、上里町の小学校では冷却グッズの使用は禁止されているのでしょうか。水筒は持参していたので水分補給はできていたようですが、熱中症予防には体を冷やす方がより効果的かと思います。
SNSでも下校時の熱中症対策としてネッククーラーの着用とそれを保管するための冷蔵庫や冷凍庫を導入した市町村の事例がいくつかあがっており、高評価を得ているようなので、もし冷却グッズの使用が禁止されているのであれば、その使用許可と保管庫の導入を検討していただきたく思います。
返事
この度は、児童へのご配慮に深く感謝申し上げます。
今年度も全国的に猛暑日が続いており、児童生徒の登下校時における熱中症のリスクを憂慮しております。
上里町では、教育委員会および各学校において、登下校時の熱中症対策として、日傘の使用の推奨のほか、ネッククーラー・冷却タオル・ヘルメット内に装着する保冷剤などのご使用を認めております。また、昨年度からは登下校時の児童・生徒が暑さから避難するために自由に立ち寄れる場所として、上里町クールオアシスの運用を行っているところございます。
その他には、児童の登下校の安全指導や見守り活動を実施するスクールガード・リーダーの委嘱、「こども110番の家」、「地域ぐるみ協議会」など、地域の皆さまのご協力により子どもたちの登下校を見守っていただいております。
今回ご提案をいただきました小中学校に冷蔵庫等を設置することに関しましては、必要台数分の電源・設置場所の確保や安全対策などの観点から難しい状況でございますが、現在実施している熱中症対策や地域の見守りをとおして、児童の安全な登下校の確保に引き続き努めてまいります。