第2次上里町環境基本計画

 上里町では平成12 年9 月に「上里町環境基本条例」を策定し、その基本理念を実現するため、平成15 年3 月には第1次となる「上里町環境基本計画」を策定し、総合的かつ計画的な環境政策を推進してまいりました。この間、地球温暖化や記録的な集中豪雨、微小粒子状物質PM2.5などの地域・国を超えた環境問題が提起されるとともに、平成23 年3 月の東日本大震災に伴い発生した福島第一原子力発電所の事故による放射能の影響は、日本全体が環境に関する意識を見直す契機となりました。
  第1 次計画の期間満了に伴い、多様化する環境課題に対応するため、「第2次上里町環境基本計画」を策定いたしました。この計画は「生活環境の保全と創出」「地球温暖化対策の推進」「ごみの減量化・リサイクルの推進」「田園環境の保全と歴史・文化の継承」という4 つの基本方針を定め、第1 次で進めてきた取り組みを継続するとともに、多様化する環境問題に対応し、健康で恵み豊かな環境を将来へ引き継いでいくために、町民、事業者、町が一体となって協働するための指針となるものです。


 第2次上里町環境基本計画(平成29年3月).pdf(2013KB)

第2次上里町環境基本計画(中間見直し)

 現在、環境を取り巻く状況は大きく変化しています。気候変動がもたらす影響は深刻さを増し、地球温暖化対策の重要性が増していく中、国は、平成27(2015)年のパリ協定を踏まえ、令和32(2050)年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするカーボンニュートラルや脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しました。また、海洋汚染において最も問題視されているマイクロプラスチック問題や食品ロス問題など地球規模で環境問題に対する国際的な取組が進められています。国や世界が非常に高い目標を掲げて進むなか、私たち一人ひとりも、今まで以上に、環境を保全する意識を持って行動することが求められます。

これらの状況を踏まえ、上里町では平成29年3月に策定した上記「第2次上里町環境基本計画」の取組の進捗状況を振り返るとともに、令和4年度から新たな基本計画として実践するため、「上里町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」「上里町地域気候変動適応計画」を包括し、計画の中間見直しを行い、これからの時代に向けた取組を推進することを目的として「第2次上里町環境基本計画(中間見直し)」を策定しました。

 この計画の推進にあたっては、町民、事業者、町が協働・連携をしながら環境に対する理解を深め、一歩ずつ積み重ねていくことが重要と考えております。

 地球規模での環境問題が深刻化していくなか、望ましい環境像である「緑、空、水を大切に、自然と共生するまち かみさと」の実現に向け、積極的に取り組みを推進してまいりますので、皆さまのより一層のご理解とご協力をお願いします。

 

 第2次上里町環境基本計画(中間見直し)(令和4年3月).pdf(7288KB)

 

上里町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)

 地球の平均気温は、産業革命以降上昇が続いており、このまま温暖化が進むと豪雨や洪水、その他多様な分野で悪影響が増大することが予測されています。このため、近年、地球温暖化に対する危機意識が世界で高まり、温室効果ガス排出ゼロに向けた動きが活発になり、地球温暖化を1.5℃に抑制するための努力を行うことが急務とされています。
 上里町地球温暖化対策実行計画(区域施策編)は、国の「地球温暖化対策計画」を踏まえ、温室効果ガス削減による地球温暖化対策、すなわち「緩和策」を推進していくことを目的とします。

 この計画において、町の温室効果ガス削減目標を、令和12(2030)年度に、温室効果ガスの46%削減(平成25(2013)年度比)としています。

 

上里町地域気候変動適応計画

 地球温暖化が要因と考えられる気候変動により、大雨による災害の増加や、農作物の品質低下、動植物の分布域の変化、熱中症リスクの増加などが全国各地で起きています。現在、地球温暖化対策が推進されていますが、対策を最大限行った場合でも、気温の上昇を完全に抑えることはできないと予測されています。
 上里町地域気候変動適応計画は、国の「気候変動適応計画」及び町の地域特性を踏まえ、現在と将来に予測される気候変動の影響による被害を回避・軽減するための「適応策」を推進していくことを目的とします。