水道施設耐震化について
災害に強い水道施設の耐震化を進めています
平成23年10月3日に「水道法施行規則の一部を改正する省令」が公布され、水道事業者が水道の需要者に対して、水道施設の耐震性能及び耐震性の向上に関する取組等の状況を毎年一回以上、情報提供することが義務づけられました。
この改正に伴い、上里町における取組についてお知らせします。
水道施設は、町民生活や町機能にかかせないライフラインであり、地震などの災害時においても給水機能が確保され、断水による社会経済や町民生活への影響を最小限にとどめることが重要です。
上里町では、安全な水を安定して供給するために、管の取替や地震災害に対する耐震化などの施設整備を進めています。
配水施設の耐震化について
配水施設は水道水を供給するための重要な施設であり、地震などの災害時においても緊急給水を確保できるよう整備することが必要です。
そのため上里町では、町内2箇所ある浄水場の配水施設について耐震診断を行い耐震性能を把握し、計画的な耐震化を進めていきます。
※配水施設とは・・・
水道使用量は一日の中でも時間帯によって違い、また季節によっても変わってきます。配水施設は配水池で水道水を貯め、配水ポンプで加圧して送水する施設で、水道使用量が多くなる時間帯でも、安定して水を供給するための施設です。
地震に強い水道管への取り替え
町内の道路に埋設されている水道管は、約225キロメートルになります。
これらの水道管の中には地震による強い振動や地盤沈下などにより継手部分が抜けたりして漏水の恐れがあります。
このため、上里町では古くなった水道管の中でも耐震性が劣る石綿セメント管を耐震管(水道配水用ポリエチレン管)に替える更新事業を平成20年度から平成29年度までの10カ年をかけて全ての石綿セメント管を更新することを目標としてきました。引き続き、老朽管更新事業計画に基づき、耐震管への布設替えを進めていきます。
※耐震管とは・・・
管と管を繋ぐ継手部分に伸縮性や離脱を防止する機能を有しており、地震や地盤沈下などによる地盤変化に対応できる構造で、ダクタイル鋳鉄管、溶接継手を有する鋼管・ステンレス管及び水道配水用ポリエチレン管(高密度・熱融着継手)を言います。
なお、上里町では口径75mm~150mmの管について配水用ポリエチレン管を採用しています。
石綿セメント管の残存状況は下表のとおりです。
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石綿管延長(m)
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水道管延長(m)
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割合(%)
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平成20年度
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11,388 |
213,044 |
5.3% |
平成21年度
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9,473 |
214,358 |
4.4% |
平成22年度
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7,677 |
215,021 |
3.5% |
平成23年度
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6,191 |
217,233 |
2.8% |
平成24年度
|
4,118 |
218,926 |
1.8% |
平成25年度
|
3,833 |
221,825 |
1.7% |
平成26年度
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3,713 |
221,987 |
1.6% |
平成27年度
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3,442 |
223,250 |
1.5% |
平成28年度 |
2,555 |
224,982 |
1.1% |
平成29年度 |
1,266 |
225,326 |
0.5% |
石綿セメント管更新事業(実績報告)
老朽管更新事業計画
上里町老朽管更新事業計画(概要版)
災害時の対応
上里町では災害に備え、給水袋・ポリ容器・給水タンクを用意しています。
災害発生時には避難所を拠点給水箇所とし給水活動を行います。
*避難場所は以下のリンクを参照してください。
http://www.town.kamisato.saitama.jp/1639.htm
給水車 給水袋(容量6リットル) 防災フェスティバル参加風景


