意見・提言

 現在、第二子を妊娠中の町民です。町の保育料無償化などの施策には大変助けられており、町の子育て支援への姿勢に深く感謝しております。しかし、4月中旬の出産を控える中で、現在の町を取り巻く出産環境に切実な不安を感じています。

 

(1)近隣の分娩施設減少に伴う「移動と安全」の課題

 かつて近隣にあった産院が分娩の取り扱いを終了したため、現在は車で30分以上かかる病院への通院を余儀なくされています。特に緊急時の移動手段が最大の課題です。陣痛タクシーの不在や一般タクシーの受入拒否が相次いでいるため、自力での移動が困難な際に安心して頼れる手段がありません。緊急時の命を守る移動支援体制の構築をお願いします。

 

(2)環境の不備による経済的・身体的負担の増大

 本来、母子ともに健康であれば自然な陣痛を待つ分娩が望ましいですが、移動手段の不安から、不本意ながら計画分娩を選択せざるを得ない妊婦が増えています。移動への不安を解消するために、自然分娩よりも医療的リスクが上がる可能性のある計画分娩を選ばざるを得ないのは、親として非常に辛い決断です。また、近隣に分娩施設がないための交通費に加え、計画分娩への切り替え費用など、環境が整っていれば発生しなかったはずの数十数万円単位の出費が家計を圧迫しています。

 

(3)産前産後のサポート体制(ファミリーサポート等)の課題

 今回、妊娠中の体調不良や早産のリスクを抱える中で、上の子の預け先について 町に相談した際、ファミリーサポートを勧められましたが、以下の理由から利用を断念いたしました。
 現在のファミリーサポート制度は、預け先の専門性が見えにくく、万が一の際の安全面や信頼関係の構築に不安を感じ、心身を休めるための安心を得るには至りませんでした。また、利用料金も決して安価ではなく、気軽に利用できる状況にありません。第二子以降の育児において、より「安心」と「安価」を両立した支援を期待しております。

 3人目、4人目と安心して産み育てたいと思える町であるために、陣痛時の移動支援や、遠方への通院・入院に伴う費用助成などの検討を切にお願い申し上げます。

返事

 ご意見をいただいた「町内における安心・安全な出産環境の整備と子育て支援に関する要望」についてお答えいたします。

 いただいた「近隣の分娩施設減少に伴う移動と安全」の課題について」と「環境の不備による経済的・身体的負担の増大について」のご要望は関連がありますので、1つにまとめてお答えいたします。

 近隣の産院が分娩の取り扱いを終了したことにより、これから出産を控える妊婦の皆様に多大なご不安とご負担をおかけしている現状を私も憂慮しております。緊急時における移動手段の確保は、児玉郡市内共通の課題であり、対策が必要であることを認識しており、現在、検討を進めているところです。

 現行の制度やサービスにおいて陣痛タクシーをはじめとする移動手段に限りがあることを踏まえ、他市町村の取り組みについても研究しながら、安心して出産に臨める環境づくりに努めてまいります。

 次に、「産前産後のサポート体制 (ファミリーサポート等) の課題について」でございます。上のお子様の預け先につきましても、ご不安な日々をお過ごしのこととお察しいたします。

 ファミリー・サポート・センター事業は、「子育ての手助けをしてほしい方」と「応援したい方」が会員となり、地域で一時的な育児を助け合うシステムです。専門の資格を持つスタッフによる保育サービスではなく、地域の皆様による「有償ボランティア」の制度でありますが、少しでも安心してご利用いただけるよう、お手伝いをする会員向けの講習会の充実などには引き続き努めてまいります。

 また、「安心と安価を両立した支援」についてご要望をいただきました。「おっしゃる通り、『安心できる環境』と『利用しやすい価格』の両立は、子育て中の保護者様にとって最も大切な願いであると理解しております。

 一方で、専門的で質の高いサービスを維持し、お子様をお預かりする安全性を確保し続けるためには、どうしても一定の費用が必要となってしまうのが実情です。町としましても、保育料の無償化など、可能な限り経済的な負担を減らせるよう努力を続けてまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

3人目、4人目と安心して産み育てたいと思える町であってほしい」というお言葉は、私が目指すべき姿そのものです。

 いただいたご意見を参考に、陣痛時の移動支援や費用負担の軽減など、安心して妊娠・出産・子育てができる環境づくりに向けて取り組んでまいります。

 これから出産に向けてご不安も多い時期かと存じますが、どうかお身体を第一になさってください。ご家族の皆様の健康と、無事のご出産を心よりお祈り申し上げます。このたびは貴重なご意見ありがとうございました。