意見・提言
児童の登下校の際、子供たちの安全を見守ってくださる交通指導員はじめ、多くの方が見守りに携わってくださることに感謝申し上げます。
しかし、見守ってくれている大人が子供たちが横断歩道や交差点に到達する前に車を止めてしまうため、ほとんどの児童が自ら安全確認をしていません。横断歩道の手前で立ち止まることもありません。中には、ずっと下を見たまま前すら見ない子や、友達とふざけあいながら横断する子もいます。
これはとても危険なことではないかと思います。大人がいてもいなくても安全確認は自分で行い、止まった車へのお礼は自らするべきです。
そこで要望なのですが、子供たちが横断歩道や交差点に到達してから車を止めていただき、子供たちにも安全確認をさせていただけないでしょうか。
スクールガードのかたがたは、ボランティアでやってくださっているのは十分承知しているのですが、登下校は交通ルールや社会のマナーを学ぶ大切な機会だと思いますので、ぜひともご検討ください。
返事
上里町では、交通指導員をはじめ、地域の見守り隊やスクールガードリーダー、保護者の皆さまにご協力をいただきながら、児童の安心安全な登下校の確保に努めております。
それぞれの活動は、「児童の安全確保」という同様の目的で行われておりますが、その任務や立場は異なります。
まず、見守り隊やスクールガードは、できる範囲での活動を実施していただく無償ボランティアであり、継続していただくことが何よりも重要でございます。その活動は、個人の自主性に基づくものであることから、町や教育委員会が指導できる立場ではないことをご理解賜りますようお願い申し上げます。
一方で、交通指導員は、交通問題に理解と関心が高く、かつ、指導力のある方の中から、有償ボランティアとして町長が委嘱し、児童が交通事故に遭わないよう、毎朝の登校時に交通量の多い交差点に立ち、交通指導を行っていただいております。
今回いただきましたご意見を受け、児童が自分の目で安全を確認し、適切な行動がとれるような声掛けや誘導を行っていただくよう、改めて交通指導員に伝えさせていただきます。
なお、児童への指導に関しましては、各学校において、交通安全指導や一斉下校の際に、自身の命を守るための安全指導を実施しております。
今後も、児童が安全に登下校できるよう、各学校の実態を把握し、「横断歩道を渡る際の注意点」などの交通ルールやマナーについて、継続指導を行ってまいります。