意見・提言

 小学校6年生の子どもを持つ母親です。卒業式の保護者参加ができない件について、どうしても納得ができません。
 感染予防との説明ですが、児玉郡市内の感染者発生報道はなく、近隣の市町は上里以外、保護者参加を認めています。安部首相も一律に中止としたわけではないと言っています。なぜ上里町だけこの決定なのですか。

 小学校の卒業式が子ども本人にとってはもちろん、保護者にとってどんな意味合いがあるのか、この決定をされた方々は想像されたのでしょうか。この6年間の子どもの成長は他のどの年代よりも著しく、親の助けが必要だった我が子が親の元から自律していく姿を親は目に焼き付けておきたいのです。同席させずDVDを配布する?そんなのは親の気持ちを理解していない方が考える発想です。ばかにしているとも感じます。その予算を保護者を出席させるための感染予防に使ってほしい。
  一生に一度の二度とないこの機会をなぜ我々から奪うのでしょうか。上里町に在住していることを初めて後悔しています。
  学校にもPTA役員として協力してきました。夜からの会議や仕事を休んで研修に参加したり、休日も学校行事に協力してきました。子どものためを思ってのことです。多くの保護者が学校に協力してきました。
 その仕打ちがこれですか。
 近隣市では家庭から保護者に体温計を持参してもらい、受付で検温と体調確認をしてから入場させるなど対策を取って保護者参加を認めています。
 短縮した形であるなら、尚更感染のリスクは低いでしょう。
 二度も参加不可の文書をもらい、諦めていましたが、近隣地域の状況をみて、どうしても諦めきれません。
 参加できないとしても、多くの親はその日、仕事を休みにしています。体育館から出てくる子どもたちをせめて見守りたいからです。
 町長さんのご英断をお願いします。

 

 (このご意見は令和2年3月22日にいただいたものであり、新型コロナウイルス感染症の感染者数等、最新情報とは異なる点があります)

返事

 卒業式に関しまして、縮小での実施となり保護者の皆様には御心配をおかけしました。私のところにも、保護者の参加について賛否とも様々なご意見が届きましたが、上里町としましては、まずは子どもたちの安全を第一に考えて検討を進めた結果、保護者の参加を御遠慮いただくという決断に至りました。

 状況は日々変化しており、先の読めない状況が続いております。また、無症状で感染している人がいないとも限りません。

 全ての方にご納得いただくことは難しい状況ではございますが、今回の措置は子どもたちはもちろんのこと、地域と町民を感染から守るという積極的、能動的な意義を持つことを御理解ください。