意見・提言

  上里町内で母が一人暮らししています。毎年8月の初めに地区の刈払いがあるのですが、時間も範囲もとにかく広すぎます。午前8時に始まり、正午過ぎまで掛かります。足腰の弱った高齢の母が、真夏の炎天下で耐えうる状況ではありません。出不足金は5000円。これも年金暮らしの年寄りには大きすぎます。その地区でプールされているお金はかなりありますが、出れない場合は毎年5000円徴収されます。
 隣にアパートがたくさん建ち、若い家族がたくさん入っているが、その方達には刈払の要請はいかず、当然出不足金もありません。同じ地区なのに、アパートには班長すら回らずです。班長についても、高齢の母は歩いてそのアパート1件1件にたくさんの広報紙を持ち、配らなくてはいけません。区費の集金も班長が回らぬアパート1件1件行かなくてはいけません。
 なぜ同じ地区なのに、若い世帯の多いアパートの方達はそれらが回らないのか、この状況をずっと続けるのかも疑問です。
 他の地区では、刈払いを業者に頼んでいたり、出不足金も無かったりとの話も聞きました。ここは古くから住む方達が何を言っても意見を変えず、そんな方達は一人ではなく家族が一緒に居るため、理解を示すことはありません。
 私の親は、50代から上里に住み始めました。父がいる間は協力してきましたが、母一人になった今もなお、同じ状況で要請が掛かり、足りないお金と、動かない身体をいつまで使わされるのでしょうか。
 母が地区の方に相談しても、地区の会議で提案しても、何一つ変えようとはしてくれないそうです。
 また、地区で集まったお金は、飲み会的に使われており、母が一人で参加することはありません。出不足金は集金するのに、飲み会に参加できない方への見返りはありません。どうしたら変えていただけるのでしょうか。
 今後もこの状況であれば、アパートの分はアパートでやるくらいしてもらいたいと思っています。それだけでも班長になった方の負担は減ります。相談場所が分からず、ここに書かせて頂きました。
 きっと同じ様に思っている方はたくさんいると思います。

 

返事

 はじめに、刈払いの件でございますが、毎年8月に町内全域で実施される刈払いは、農用地の地先管理、生活環境保全を目的に、上里土地改良区施設管理組合が実施している作業でございます。土地改良区の事業であることから、主に農用地の所有者・耕作者が対象となりますが、地区によっては、非農家の世帯で生活雑排水を土地改良施設(排水路)に流している世帯も対象となります。
 なお、作業の実施時間、作業範囲、出不足金額、参加者参集範囲等については地区毎で決定しており、各地区によって多少の差異がございます。
 今回、いただきましたご意見のとおり、各地区の高齢化、開催時期等の課題は切実なものとして受け止めております。こうしたことから、令和3年度から作業の負担軽減策として、防草シート敷設を進めております。今後もより一層の高齢化が予測されておりますので、早急な課題解決策、実施方法を検討してまいりたい考えております。

 次に、広報紙の件でございますが、広報紙の配布は、町から各地区の区長に依頼しており、班長から区費を収めていただいている世帯に配布しております。地区によって、一人の班長が担当する世帯数や範囲はさまざまですが、世帯数が増え過ぎてしまった際に班の数を増やし、班長一人当たりの業務負担を調整する地区もございます。
 ぜひ一度、アパートへの広報紙の配布方法や区費の集金方法も含め、地区の代表者である区長にご相談いただき、より良い形を地域と一緒にご検討いただければと存じます。