上里町では、日常の買い物に不便を感じている町民の支援および地域の見守り活動を目的とした移動販売を、本年6月から開始しました。これに先立ち、町と事業の実施主体である株式会社カスミと、2月に「地域の見守りと買い物支援活動推進に関する協定」を締結しました。
当町では高齢化率が29%を超え、約3人に1人が高齢者という状況になりつつあります。高齢化が進んでいきますと、免許を返納される方や一人暮らしの方、高齢者のみの世帯も増えて、買い物に困る方の増加が予想されます。
そうした状況の中、移動スーパーは高齢者のみならず、体の不自由な方や交通手段が制限されている方など、買い物に不自由を感じている町民の生活環境を改善してくれるものと期待しております。
移動販売用の車両には、おにぎりやお弁当をはじめ、野菜や魚・肉などの生鮮食品、牛乳やパンといった購買頻度の高い生活必需品を約650品目搭載しています。販売場所は町内45か所を選定しました。
株式会社カスミは、買い物支援活動に精力的に取り組んでおり、県内外の市町村においても多くの事業実績があります。同社と上里町が相互に連携・協力しながらこの事業に取り組むことで、買い物支援のみならず移動スーパーが「地域の交流の場」として地域の活性化にも寄与します。
また、販売員の方が業務の中で気づいた異変を関係者に報告することで、地域の見守り活動に貢献することから、さらなる町の発展と安心・安全な町づくりにつながると考えています。事業者と締結した協定の理念を生かし、町民の皆さまに愛される移動スーパーを目指してまいります。販売車両がお近くに来た際には、ぜひご利用いただければ幸いです。