◎「水」私たちの暮らしを支える大切な資源

 猛暑が続く中でも、水面に映る花火や月明かりを眺めると、しばし暑さを忘れる瞬間があります。子どもの頃、水辺で魚を捕まえたり、石を使った水切り遊びに夢中になった方も多いのではないでしょうか。一方で、私たちの生活に身近な「水」は、工業生産や農業といった、さまざまな産業活動にも欠かせないものとなっています。

 ところで、地球の表面積の約70%は水と言われていますが、そのうち私たちが資源として利用できる割合はどのくらいだと思いますか。答えは、わずか0・01%です。これは、地球上の水のほとんどが海水であるためです。
 このように貴重な水資源を、上里町では水道法で定める水質基準項目をクリアし、厳格な検査を経て安全性を確認した上で、町内2か所の浄水場から町全域に供給しています。
 さらに、昨今の物価高騰対策の一環として、水道基本料金等の減免措置を本年4月から9月までの期間実施しています。今後とも、蛇口をひねれば、いつでも安全な水が安定的にお使いいただけるよう、配水管の計画的な更新をはじめとした供水体制の整備に努めてまいります。

 上里町は、古来より水質の良い地下水に恵まれた地域です。人々はつるべ井戸を使って生活していましたが、戦後の経済成長期を
経て地下水の利用が次第に困難となり、昭和44年に町営水道が創設されました。その後、配水施設の増設などを経て、現在の供水体
制が整備されています。
 特に夏は、水のありがたさを実感する季節です。この機会に、町民の皆さまには改めて水資源の重要性について考えていただき、大切にご使用いただければ幸いです。
 また、子どもたちの自由研究のテーマとして、「水」を取り上げることをぜひお勧めいたします。
 《参考》児玉郡市の水道料金を比較してみました(平均的な使用量13mm・20㎥で比較)。令和7年4月1日時点のデータでは、上里町:2541円、本庄市:2739円、美里町:2567円、神川町:3190円、県平均:2636円です。
 上里町の水道料金は県平均よりやや安価で、県内55事業体の中では料金順位が上から30位となっています。

 

koramu

上里町浄水場・配水池壁面

(小学生からの応募作品の一部)