いつも、本コラムをご愛読いただきありがとうございます。これから数回にわたり、上里町の未来につながる取組等をご紹介したいと思います。第一回目のテーマは「道路整備と雨水対策」です。
 町の東部に位置する「三田中通り線」は、昭和49年に都市計画決定された道路です。沿線には、大型商業施設や多くの住宅が立ち並ぶ主要な道路となっています。その一方では、道路幅が狭い箇所や歩道が確保されていない区間が多く、交通安全確保の観点から改善が求められています。建物が密集するこのような地域では、道路整備だけではなく、地域全体の暮らしやすい住環境を整えるために、雨水を適切に排水することが不可欠です。具体的には、雨水対策として雨水管整備や雨水貯留施設の建設などを、道路整備と同時に進めていく必要があります。
 三田中通り線の西側には、県道上里鬼石線が通り、国道17号から県道藤岡本庄線まで南北ルートが確立されています。また、令和6年3月には児玉工業団地線が開通しました。都市計画決定された当時の時代背景と比べてかなり状況が変化していますが、より安全な生活道路として、また、町の経済的な発展を支える利便性の高い道路としての位置付けは変わりません。
 現在の三田中通り線は、車両のすれ違いが困難な狭い箇所と広い箇所が混在しています。特に、この道路の一部は通学路となっていますので、可能な範囲で早急に整備し、人や車がスムーズに通行できるよう努めてまいります。
 道路や雨水対策のための設備は、公園なども含め「都市施設」と呼ばれることがあります。これは、都市活動や都市に暮らす人々の利便性や良好な環境を確保するために不可欠な施設全般を指します。より良い都市施設の整備に当たっては、町の将来像を的確に思い描きながら、計画的に進めていかなければなりません。今後とも、町民の皆さまのお声をしっかりお聞きしながら、可能性にあふれた町の未来へ向かってまいります。