令和8年を飛翔の年に!
 「飛翔」とは空中を飛び回ることや、飛び上がることを指します。鳥や昆虫、航空機などが空中を飛行する姿を表すだけでなく、比喩的な意味として精神的・発想的に高く舞い上がることや、夢や目標に向かって飛び立つようなイメージを意味します。
 新たな年の始まりにあたり、本町ゆかりの女性飛行士である西﨑キクさんの姿を通して、今年、私が掲げるテーマ「飛翔」についてお話ししたいと思います。
 大正元年に上里町(七本木村)で生まれたキクさんは、神保原尋常小学校で教員を務めていたある日、子どもたちとサイクリングで訪れた尾島飛行場で、新型飛行機の試験飛行を目の当たりにしました。この出来事が彼女にとって大きな転機となりました。
 「いつか自分も空を飛びたい」という思いが芽生えたキクさんは飛行学校に進学し、昭和8年に日本初の女性水上飛行機の操縦士となりました。時代の壁を越えて大空へ飛翔したその姿は、今も私たちに「自分の未来を信じる力」を教えてくれます。

 昨年秋には、長年にわたりキクさんの功績を伝えてこられた皆さまの取り組みが新たな動きへと繋がり、『西﨑キク未来飛行プロジェクト推進協議会』が発足しました。このプロジェクトは、「子どもたちが夢を語り、挑戦できる環境をつくろう」という思いを基に、地域の力となって広がり始めています。未来を担う若者たちへの期待と共に、この取り組みの今後の展開に大きな期待を寄せています。
 一人ひとりの挑戦が地域の力となり、その力がまた次の飛翔を生む。この循環を大切
にしながら、未来に向けて着実に歩みを進めていくことが上里町に求められています。キクさんが見上げた空は、今も変わらず私たちの頭上に広がっています。その志を受け継ぎながら、上里町はこれからも未来に向かって力強く羽ばたいてまいります。

 

gazou 

西﨑キクさんの愛機「白菊号」模型