昨年夏から続いた少雨傾向により、神流川の流量が減少しています。その対応として下久保ダムからの補給を行ったことにより、ダムの貯水量が少なくなっています。
例年であれば、ダムの容量に対する貯水率は約74%ですが、今年は、29.3%まで著しく低下しています(5月19日現在)。これは、例年の約4割の水しかないということです。今後も雨が少ないと、さらに貯水量が減少する可能性があります。
上里町の水道水は、地下水と県営水道の行田浄水場からの河川水が水源です。この地下水は、降雨で水位が変化することがない深井戸です。また、利根川上流域ダム群等(9ダム)の貯水量は平年並みであるため、現時点で飲用水は問題ありませんが、農業用水が心配されます。
町の農業用水のほとんどは、神流川頭首工(とうしゅこう)から取水された水が、パイプラインにより供給されます。神流川の水が少なくなり、下久保ダムからも補給できなくなると、農業用水が不足する可能性が出てきます。神流川は「利根川水系」であり、利根川上流域全体では十分な貯水量がありますが、利根川に合流するまでは上流に下久保ダムしかありません。このため、他のダムから水を供給してもらうことはできません。また、矢木沢ダム等の奥利根地域のダムのように、雪解け水の流れ込みもありません。下久保ダムの貯水量は、雨が降らなければ増えないのです。
6月は、麦を収穫した後の水田で、水を張って土をならす代掻き(しろかき)が一斉に行われ、田植えの最盛期を迎えます。一年で一番、集中して農業用水が必要になる時期と言えます。まずは、この時期を乗り越えられるよう、神流川の水を利用している皆さまに、限りある資源を大切に使っていただければありがたいです。
ここ数年は毎年、過去最高に暑い夏となっています。今年の夏も、猛暑や酷暑の日が続くことが予想され、農地が乾燥して必要となる水の量も多くなるはずです。改めて節水にご協力をお願いいたします。

▲下久保ダムの水位の様子(令和8年5月19日現在)