最近、町内の若手・中堅企業経営者と意見交換する中で、「優秀な人材が欲しい」との声がありました。また、海外駐在員との交流を深めている先進的な経営者からは、「上里町の子ども達の社会科見学を充実してほしい」とのご要望をいただきました。見聞を広めて、心豊かな人材を育成する町になるためです。
 一方、上里町役場の人材育成はと言いますと、通年型研修に職員を参加させるなど、町長就任以来、チーム上里と称して積極的に取り組んできました。職員の能力開発はもちろんのこと、人脈やネットワークの拡充を通じて、政策形成やまちづくりを担う職員の活力の醸成と知見の蓄積が図られています。
 また、神保原駅北まちづくりに関する町民ワークショップでは、約30人の10代〜70代の幅広い年齢層の方々が参加し、まちづくりにご協力いただいています。この参加者の中には、神保原小学校の卒業生で、「建築新人戦2021」において優秀賞を受賞された、棚田悠介さんがいらっしゃいます。受賞作品は、「子どもが町へ『通う』学校」というタイトルで、自身が生まれ育った神保原地域と小学校を題材にしたものです。棚田さんは、「小学校は、児童が学習や生活するだけでなく、地域コミュニティの核として重要な場所で、社会の変化に対応して小学校の役割も変わっていく。『神保原駅北まちづくり』に関わることができたら、学んできた建築で貢献したい」と語っていました。
 まちづくりを推進していく上で、重要な原動力は人材育成です。まだ、道半ばでありますが、チーム上里として役場だけではなく、町全体で人材育成に取り組んでいかなければなりません