上里町の姿を統計的に見ると、生産年齢人口(総人口のうち15歳から64歳人口)の割合が県内63自治体の中で20位(60.2%)と上位に位置し、老年人口(総人口のうち65歳以上人口)の割合は42位(28.3%)です。この数字からは、上里町の未来は若い成長力のある姿であることが読み取れます。

 そんな上里町でも、気候危機の影響からは逃れられません。自然災害が多発する現在の気象状況を、国際社会では気候危機として共通認識しています。気象に影響を及ぼす環境負荷の軽減を見据え、国では、2050年カーボンニュートラル、すなわち脱炭素社会の実現を目指すという目標を掲げました。豪雨や森林火災などの自然災害に備えながら、脱炭素社会の実現に向けた取り組みが加速化していくことが想定されます。

 上里町においても、既にSDGsの推進や脱炭素社会の実現に向けた取り組みが始まっています。地球温暖化対策として、公共施設での再生可能エネルギーの活用や、省エネルギー設備の導入といった環境負荷の少ない取り組みのほか、施設改修時にLED照明への切り替えも進めています。また、EV車の普及を後押しする観点から、役場駐車場に充電設備を設置したほか、あわせて役場公用車のEV化も推進します。

 次に、町の活力アップについてのお話ですが、上里町は、国土交通省が実施する「江戸街道プロジェクト」に参加します。このプロジェクトは、江戸時代に交通の要所であった日本橋を起点とする五街道をはじめとした歴史ある道に着目したものです。各街道沿いにある魅力的な地域資源などを、「江戸街道」という統一テーマにより新たにブランディング(価値の向上)を図り、官民一体となって広域関東の魅力を国内外に発信することで地域を元気にする取り組みです。
 ぜひ、町の未来につながる確かな道を、町民の皆さまと一緒に作り上げていきたいと考えております。

 

※出典:埼玉県統計課「埼玉県町(丁)字別人口調査」
    令和4年1月1日現在