平成26年「地方消滅~896の市町村が消える前に何をすべきか~」(増田博也編著)が発刊され、話題を呼びました。読まれた方もいると思いますが、この本において増田氏は、「このままでは日本から896の自治体が消滅しかねない」とする詳細なデータを示しました。これは、若年女性人口が減少を続けるという予測から導き出された結果と言われています。
 私たちは、このような日本の未来図から、上里町の未来図を考えていく必要があります。例えば、将来、「あの時、しっかり人口減少対策を考えておけば」と反省するよりも、「あの時、町民の皆さまと共に、しっかり手を打ってきたから、今がある。」と皆さまと共に喜べるようにしたいと考えています。
 「上里町都市計画マスタープラン」では、町を取り巻く社会動向の変化に着目し、人口減少社会の到来を見据えた、コンパクトな都市づくりへの転換を目指しています。その中のひとつとして神保原駅周辺の魅力づくりに努めていく必要があるとしています。
 本町にはJR高崎線が通っており、神保原駅が、首都圏や近隣市町へ出る際の町の玄関口になっています。
10年後には、JR高崎線が羽田空港に直接乗り入れるという計画もあり、今後も益々その利便性の向上が期待されるところです。
 そのような中、このたび、町民代表による神保原駅北発起人会が発足され、9月30日㈬に第1回神保原町地区駅北まちづくり事業発起人会が開催されました。
 町づくりについては、町民による、町民のためのものであることが大切だと考えております。今年は、新型コロナウイルス感染症の関係で「タウンミーティング」を開催することができませんでした。
 しかし、町づくりの主役は町民の皆さまです。子供たちに、将来を見据えた町づくりでバトンが渡せるように、共に手を取り、未来のための町づくりを進めていきましょう。